Claude Codeの「ルーティン」を2軸で整理。公式機能Routines(research preview・クラウドで定期/イベント自動実行)は実在します。加えて毎日の定型作業は、スラッシュコマンド・CLAUDE.md・hooks・/loop・ヘッドレスで手元でも仕組み化できます。最新仕様は公式ドキュメントで確認する前提でまとめました。
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Claude Codeには「Routines(ルーティン)」という公式の自動実行機能が実在します。ただし現時点は research preview で、その正体は「保存したClaude Code設定を、スケジュール/API/GitHubイベントをきっかけにAnthropic管理のクラウド上で自動実行する」機能です。加えて、毎日の定型作業はスラッシュコマンド・CLAUDE.md・hooks・/loop・ヘッドレスを組み合わせれば、自分の手元でも“ルーティン化(仕組み化)”できます。
Routinesは仕様・制限が変わりやすいので、細かい点は必ず公式ドキュメント(code.claude.com/docs)で最新を確認してください。
「Claude Code ルーティン」で調べると、情報が入り混じっていて混乱しがちです。理由はシンプルで、「ルーティン」という言葉が2つの意味で使われているからです。この記事ではまずその線引きをして、公式機能としての Routines と、日々の作業を自分で仕組み化する一般的な工夫を、混同しないように分けて解説します。
この記事は、Claude Codeは使えるけれど「毎回同じ指示を打つのが面倒」「決まった作業を自動で回したい」という段階のあなた向けです。
前提:Routinesは research preview(研究プレビュー)
公式機能のRoutinesは研究プレビュー段階で、仕様・制限・APIが今後変わる可能性があります。本記事は執筆時点で公式ドキュメント(code.claude.com/docs)に記載のある内容だけをまとめており、確認できない数値・回数・料金は断定しません。細かい挙動は必ず公式で最新を確認してください(claude --version でお使いのバージョンも確認できます)。
実体験メモ
当サイトでは、毎日決まったタイミングでアクセス数や検索順位などの成績を自動でまとめる“定期ルーティン”を回しています。以前は自分で毎回「今日の数字をまとめて」と指示していましたが、定期実行の仕組みに乗せてからは、朝には要点が整理された状態で待っている、という運用に変わりました。非プログラマーの私がやったのは、任せたい作業を日本語で書き出して定期実行に登録しただけ。難しさの大半は「どの仕組みを使うか」の選択で、作業自体はメモを書く程度でした。この“選択”を分かりやすくするのが、この記事の狙いです。
「ルーティン」には2つの意味がある
最初に線引きします。Claude Codeまわりで「ルーティン」と言うとき、指しているものは次の2つのどちらかです。
- (A) 公式機能としての Routines:保存したClaude Code設定を、スケジュール/API/GitHubイベントをきっかけにクラウドで自動実行する特定の機能(research preview)。英語表記は Routines。
- (B) 日々の繰り返し作業を“ルーティン化(仕組み化)”する一般的な工夫:カスタムスラッシュコマンド、CLAUDE.md、hooks、
/loop、ヘッドレスclaude -p+外部CI などの組み合わせ。
この2つは目的も置き場所も違います。(A) は「マシンを閉じても勝手に動いてほしい」定期・イベント実行、(B) は「毎回同じ手数を減らしたい/確実に同じ処理を挟みたい」という手元の効率化です。以下、まず (A) を説明し、続いて (B) を道具ごとに整理します。
日本語UIで「ルーティン」とカタカナ表示されるかは版により異なる可能性があります。ここでは英語機能名が Routines である、という点だけ押さえておけば十分です。
公式機能「Routines」とは
Routinesは、保存済みのClaude Code設定——具体的にはプロンプト+1つ以上のリポジトリ+コネクタ群——を1つのパッケージにまとめ、自動実行する機能です。最大の特徴は、実行がAnthropic管理のクラウド上で行われる点。つまり、自分のPCを閉じていても動きます。
きっかけ(トリガー)は3種類
Routinesを起動するきっかけは3つあり、複数を併用できます。
| トリガー | 中身 |
|---|---|
| Scheduled(定期) | 毎時・毎晩・毎週などの定期実行、または将来のある時刻に1回だけ実行 |
| API | ルーティンごとに用意されるHTTPエンドポイントに、bearerトークン付きでPOSTして起動 |
| GitHub | PRやリリースなど、リポジトリのイベントに反応して起動 |
作成・管理する場所
作成と管理は次のいずれかで行います。
- Web:claude.ai/code/routines
- Desktopアプリ
- CLIの
/schedule(別名/routines)
ただし /schedule で作れるのはスケジュール型のみです。APIトリガーやGitHubトリガーを追加したい場合はWebから設定します。
利用条件(ここが重要)
Routinesは誰でもすぐ使えるわけではありません。
- Pro/Max/Team/Enterprise のいずれかのサブスクであること
- かつ 「Claude Code on the web」が有効であること
/scheduleは claude.ai のサブスクリプションログインが必須。Console(API)キーやクラウドプロバイダー認証では使えません
research preview ゆえの制限
- 定期スケジュールの最小間隔は1時間。それより頻繁なcron(例:数分おき)は拒否されます
- 実行時は権限承認プロンプトなしで自律実行されます(後述の注意点につながります)
- デフォルトのpush先は
claude/プレフィックス付きブランチのみ - サブスクの使用量を消費し、アカウント単位で1日あたりの実行回数に上限があります(具体的な回数はドキュメントに固定記載がないため、ここでは断定しません。将来時刻に1回だけ動かす one-off 実行は、この日次上限には算入されません)
料金についても、金額は変動するため本記事では断定しません。利用にはサブスク(Pro/Max/Team/Enterprise)等が必要という前提だけ押さえ、詳しくは Claude Codeの料金 と公式で最新を確認してください。
定期実行の3系統と使い分け
「毎日/毎時、自動で動かしたい」を叶える方法は、Routinesだけではありません。用途で使い分けられるよう、定期・繰り返し実行の3系統を表に整理します。
| 系統 | どこで動く | マシン起動 | 最小間隔 | ローカルファイル | 消えるか |
|---|---|---|---|---|---|
| Cloud=Routines | Anthropicのクラウド | 不要 | 1時間 | 扱わない | 保存され残る |
| Desktop scheduled tasks | 自分のマシン | 必要 | 1分 | 扱える | 保存され残る |
/loop | 開いているセッション内 | 必要(開いている間) | 1分 | 扱える | 新しい会話を始めると消える/作成から7日で自動失効 |
/loopは、セッション内で定期実行を回すバンドルスキルです。たとえば /loop 5m check the deploy のように「間隔+やること」を指定します(単位は s/m/h/d)。内部では CronCreate・CronList・CronDelete といったツールが使われ、cron式は標準の5フィールドです。ただしセッションスコープなので、新しい会話を始めると消え、再帰タスクは作成から7日で自動失効します。「腰を据えた定期運用」ではなく「今の作業中に軽い見張りを置く」用途と捉えると分かりやすいです。
手元で“ルーティン化”する4つの道具
ここからは (B) の話です。クラウドで動く定期実行とは別に、毎回の手数を減らす/確実に同じ処理を挟むための道具が4つあります。それぞれ深掘りは個別記事に譲り、ここでは「何のためにあるか」を押さえます。
① カスタムスラッシュコマンド:定型指示を“型”にする
いちばん使うのがこれです。よく打つ指示をMarkdownファイルに保存しておくと、/付きのコマンドとして呼び出せます。
.claude/commands/(プロジェクト用)または~/.claude/commands/(ユーザー用)にMarkdownを置く- 例:
.claude/commands/deploy.mdを置くと/deployで呼べる - 引数は
$ARGUMENTS/$ARGUMENTS[N]/$N、またはfrontmatterのargumentsで宣言した$nameで受け取れる
なお公式は、カスタムコマンドはSkillsに統合されたと明記しています(.claude/commands/ 方式は引き続き動作します)。書き方の詳細は コマンド完全ガイド と スキル(Skills)の作り方 にまとめています。
② CLAUDE.md:前提を常駐させる
Claude Codeは毎回まっさらな状態で始まるため、「日本語で答えて」「このフォルダは触らないで」を毎度言うのは手間です。CLAUDE.md にルールを書いておくと、全会話の開始時に自動で読み込まれます。/init で雛形を生成できます。
ただし1点だけ注意があります。公式は、CLAUDE.mdの内容は「強制設定ではなく“文脈”として扱われ、厳密な遵守は保証されない」と案内しています。つまり「必ず実行させたい処理」はCLAUDE.mdに書くだけでは不十分で、次の③(hooks)にするのが安全です。書き方は CLAUDE.mdの書き方 へ。
③ hooks:イベントで“確実に”自動実行する
hooks(フック)は、SessionStart/UserPromptSubmit/PreToolUse/PostToolUse/Stop などの特定のライフサイクルイベントで、シェルコマンドを確実に実行する仕組みです。CLAUDE.mdが「文脈」として扱われ判断に左右されるのに対し、hooksは固定で走る——つまり強制力があります。「編集のたびに必ず整形をかける」「作業開始時に必ず最新化する」といった“絶対に外したくない処理”はここに置きます。詳細は フック(hooks)の設定 へ。
④ ヘッドレス claude -p +外部CI
claude -p(—print)は、対話画面を開かずワンショットで実行する使い方です。stdinからパイプで入力を渡せ、出力形式は —output-format text/json/stream-json で選べます。スクリプトや他のツールに組み込むのに向いています。
ただし注意点として、-p 自体には定期スケジューラがありません。毎日/毎時動かしたいなら、前述のRoutines・Desktop scheduled tasks・/loop か、あるいは外部cronやGitHub Actionsのscheduleなどと組み合わせます。「Claudeを1回きり呼ぶ部品」と「それを定期的に叩く仕組み」を分けて考えるのがコツです。
このほか、応答の役割・トーン・形式を固定したい人向けに出力スタイル(output styles)もあります。毎回同じ声色を指示し直している人は検討の価値ありです。なお
/output-styleコマンドは版によって削除され/configに統合された、という変化があるため、実際の表示を確認してください。
同じ役割のワーカーを繰り返し立ち上げる作業をルーティン化したいなら、サブエージェントも有効です。作り方は エージェントの作り方、繰り返し作業への活かし方は サブエージェントと自動化 にまとめています。
【実例】当サイトの“毎日のルーティン”
当サイトでは、成績(アクセス数や検索順位などの数字)の定期集計を自動化しています。やっていること自体は地味で、「決まった時間に、決まった観点で数字を拾って要点だけまとめる」という繰り返し作業です。これを毎回自分の手で指示するのは非効率なので、定期実行の仕組みに乗せています。
ポイントは、いきなり全部を自動化しなかったことです。最初は手元でスラッシュコマンドにして「同じ指示を1コマンドで呼べる」状態を作り、内容が安定してから定期実行に載せました。順番としては、①よくやる作業をコマンド化 → ②前提はCLAUDE.mdに書いて毎回説明しなくて済むようにする → ③安定したら定期実行、という流れです。非プログラマーでも、この順で1段ずつ進めれば無理がありません。
もしこれから「サイト運営そのものをAIで回す」ところまで視野に入れているなら、AI活用の完全ガイド と、Claude Code全体の使い方を通しで解説した Claude Codeの使い方 もあわせてどうぞ。指示文づくりに迷ったら無料の AI指示文ビルダー も使えます。
暴走・事故を防ぐための注意
自動化は強力な反面、任せきりにすると事故が起きやすい領域です。特にRoutinesはクラウドで自律実行される分、次の点に注意してください。
- 承認プロンプトが出ない:Routinesの実行は権限承認なしで自律的に進みます。だからこそ、任せる作業の範囲と権限を事前に絞ることが前提になります。
- push先はclaude/ブランチ限定(デフォルト):いきなり主要ブランチに変更が入るわけではありませんが、生成物は必ず人が確認してから扱う運用にします。
- 丸投げは禁物:AIは指示に沿って動くほど、指示が甘いと“甘いまま”進みます。「作業は任せる、判断と確認は手放さない」の線引きを守ってください。
- 仕様は変わる:Routinesは research preview で、APIも実験的なベータヘッダの下にあります。コマンド別名(
/schedule=/routines)、/output-style→/configの統合、各種パス・フラグ・hookイベント名・最小間隔・7日失効といった細部は版に依存します。
最新仕様は公式ドキュメントで確認を
本記事は執筆時点の公式ドキュメント(code.claude.com/docs)の記載に基づいています。Routinesはresearch previewのため、制限・回数上限・APIの仕様は今後変わる可能性があります。回数や料金の具体値は断定していません。導入前に必ず公式で最新を確認し、claude --version でお使いのバージョンもチェックしてください。当サイトでは確認できない情報を断定して書くことはしません。
次の一歩(関連記事)
「ルーティン化」は、Claude Codeの基本操作が身についてから取り組むと一気に楽になります。段階に合わせて拾ってください。
まず基本を固める
仕組み化・自動化に踏み込む
指示づくり・料金
まとめ
- 「ルーティン」には2つの意味がある。(A) 公式機能Routines(クラウドで定期/イベント自動実行・research preview)と、(B) 手元で定型作業を仕組み化する工夫。
- Routinesは実在する。保存した設定を、スケジュール/API/GitHubの3トリガーでAnthropic管理のクラウドで自動実行する。マシンを閉じても動く。
- 利用にはPro/Max/Team/Enterprise+Claude Code on the webが必要。
/scheduleは claude.aiサブスクログインが必須。research previewで定期の最小間隔は1時間。回数上限・料金は断定しない。 - 定期実行はCloud=Routines/Desktop scheduled tasks/
/loopの3系統で使い分ける。 - 手元の仕組み化は①スラッシュコマンド ②CLAUDE.md ③hooks ④ヘッドレス
claude -p+外部CI。確実に走らせたい処理はCLAUDE.mdではなくhooks。 - 自動化しても判断と確認は人が握る。最新仕様は公式ドキュメント(code.claude.com/docs)で確認を。
関連記事:Claude Codeとは?/Claude Codeの使い方/コマンド完全ガイド/フック(hooks)の設定。カテゴリ一覧は AI活用・ノウハウ へ。
よくある質問(FAQ)
Claude Codeに「ルーティン」機能はありますか?
あります。保存したClaude Code設定(プロンプト+リポジトリ+コネクタ)をパッケージ化し、スケジュール・API・GitHubイベントで自動実行する「Routines」という公式機能が実在します。英語表記は Routines です。ただし現時点では research preview(研究プレビュー)段階で、Anthropic管理のクラウド上で動くため自分のPCを閉じても実行されます。仕様や制限は変わりやすいので、最新は公式ドキュメント(code.claude.com/docs)で確認してください。
ルーティン(Routines)は無料で誰でも使えますか?
いいえ。RoutinesはPro/Max/Team/Enterpriseのいずれかのサブスクに加え「Claude Code on the web」が有効であることが利用条件です。作成用の /schedule コマンドは claude.ai のサブスクリプションログインが必須で、Console(API)キーやクラウドプロバイダー認証では使えません。料金は変動するため金額は断定しません。最新は公式で確認してください。
毎日や毎時、自動でClaude Codeを動かすには?
定期実行には主に3系統あります。(1) クラウドで動くRoutines(マシン起動不要・最小間隔は1時間)、(2) Desktopのscheduled tasks(自分のマシンで動く・マシン起動が必要・ローカルファイルを扱える)、(3) セッションを開いたまま繰り返す /loop(新しい会話を始めると消える)です。用途で使い分けます。ヘッドレスの claude -p 自体には定期スケジューラがないため、外部cronやGitHub Actionsのscheduleと組み合わせます。
毎回同じ指示を打つのを省くには?
カスタムスラッシュコマンドで定型指示を型にするのが基本です。.claude/commands/(プロジェクト)や ~/.claude/commands/(ユーザー)にMarkdownを置くと /ファイル名 で呼び出せます。公式ではカスタムコマンドはSkillsに統合されたと明記されていますが、commands/ 方式も引き続き動作します。前提情報そのものを常駐させたいならCLAUDE.mdも有効です。
判断に左右されず、確実に自動実行したい処理があります。
hooks(フック)を使います。SessionStartやPostToolUseなど特定のライフサイクルイベントでシェルコマンドを固定的に実行できる仕組みで、CLAUDE.mdの指示と違い「文脈」ではなく確実に走ります。公式も、必ず実行させたい処理はCLAUDE.mdではなくhookにするよう案内しています。イベント名などは版で変わるため公式ドキュメントで確認してください。