家づくり・注文住宅

住宅ローンの返済負担率、25%超が4〜6割の実態

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「銀行の提示額を鵜呑みにしていいのか」と迷う人へ。住宅金融支援機構『2025年度フラット35利用者調査』(2026年7月24日公開・集計35,553件)の第23表を全階級開きます。総返済負担率25%以上は注文住宅42.6%、土地付注文住宅61.7%。通説の20〜25%との落差を数字で確認します。

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。掲載の料金・条件は調査時点の情報で、変動する場合があります。最新は各公式サイトでご確認ください。

結論

住宅ローンの返済負担率は、「20〜25%以内が無理のない範囲」という言い方をよく見かけます。しかし住宅金融支援機構『2025年度 フラット35利用者調査』(2026年7月24日公開)の第23表を開くと、総返済負担率が25%以上の人は、注文住宅で42.6%、土地付注文住宅では61.7%。土地から買う区分では、通説を超えているほうが多数派です。

この記事は「何%までなら大丈夫」を教えるものではありません。やることはひとつで、実際に借りた人の負担率・年収倍率・月々の返済額の全分布を開いて、銀行の提示額と自分の位置を照らし合わせられるようにすることです。返せる額は個々の事情で決まります。

この記事でわかること

実体験メモ

先に立場を書きます。私は土地を購入して積水ハウスで注文住宅を建て、そこに住んでいます。土地探し・資金計画・住宅ローン・引き渡しまで、施主として一通り通過しました。GX志向型住宅の補助金(当時の額で160万円)も受け取っていて、予算の上限に達する直前でぎりぎり通ったという経緯です。
そのうえで、この記事に私の年収・借入額・毎月の返済額・返済負担率は一切書きません。公開できる形の記録がなく、記憶で書けば必ず都合よく丸めるからです。返済負担率の話でいちばん人を惑わせるのは、出どころのはっきりしない「うちは◯%でした」だと思っています。
私が書けるのは、一度通った側としての一点だけです。資金計画の場で出てくる数字は、いつも「借りられる額」から始まります。そこから「返せる額」に降ろす作業は、誰も代わりにやってくれません。だからこの記事では、降ろすときの物差しになる分布を、できるだけそのまま並べます。なお補助金は年度で制度も金額も変わるので、最新は必ず公式で確認してください。

この記事の数字の扱いについて

本文の数値は、すべて住宅金融支援機構が公開している集計表(xlsx)と調査の概要(PDF)を直接開いて集計したものです。口コミやまとめ記事の数字、出典のない「◯%が破綻」の類は使っていません。構成比は件数÷集計件数を小数第1位に丸めているため、合計が100.0%にならない場合があります。そして最も大事なこととして、この記事は「あなたが借りていい額」を判定するものではありません。返済可能額は収入の安定性・他の借入・教育費・老後の見通しで変わります。金利・審査条件・制度は変わるため最新は各金融機関と公式でご確認いただき、具体的な返済計画は必ず金融機関やファイナンシャルプランナーなどの専門家にご相談ください。

先に読んでほしい、4つの但し書き

ここを飛ばすと、あとの数字を読み違えます。

1. 母集団は「フラット35の利用者」であって、住宅を取得した人全体ではない

この調査は、2025年4月から2026年3月までに機構が買取り又は保険付保の承認を行った案件(借換えに係るものを除く)のうち35,553件の集計です。うち本記事が扱うのは、注文住宅3,889件と土地付注文住宅7,733件です。全期間固定金利のフラット35を選んだ人の集まりで、変動金利の民間ローン利用者や現金取得者は入っていません。「日本人の平均」ではなく「フラット35で家を建てた人たちの分布」として読んでください。

2. 「注文住宅」と「土地付注文住宅」は、借入の範囲が違う別集団

調査の用語解説では、こう定義されています。

つまり「注文住宅」は、土地をすでに持つ人・相続した人・建て替えの人が中心の区分です。これから土地から買う人は、原則「土地付注文住宅」を参照先にしてください。両区分の年収の違いは 注文住宅は年収いくらから?、年齢と時期の違いは 注文住宅はいつ建てる? に分けてまとめてあります。この記事では年収と年齢の分布そのものは扱いません。

3. 総返済負担率は「額面ベース」で、しかも平均同士の割り算ではない

用語解説では、総返済負担率は「各利用者の総返済負担率(1か月当たり予定返済額を世帯の月収で除した数値)の総和をサンプル数で除したもの」と定義されています。ポイントは3つ。

実際に検算すると、ずれます。注文住宅の平均返済額123.9千円(12.39万円)を、平均世帯年収718.9万円の12分の1(約59.9万円)で割ると約20.7%。しかし公表されている平均総返済負担率は23.0%です。土地付注文住宅も、152.3千円÷(742.2万円÷12)=約24.6%に対し公表値は26.4%。平均から自分で作った比率と、公表値は別物だと覚えておいてください。

4. 金融機関の審査で見る「返済負担率」とは、中身が同じとは限らない

調査の定義に書かれているのは、住宅を取得するための借入(土地購入のための借入を含む)です。自動車ローン・カードローン・奨学金などを含むとは書かれていません。一方、金融機関が審査で用いる返済比率は、対象範囲も基準値も各社で異なり非公開の部分があります。この記事の分布は審査基準ではありません。

総返済負担率の全分布:注文住宅(n=3,889)

第23表の全国行をそのまま開きます。

総返済負担率件数構成比累積
5.0%未満170.4%0.4%
5.0〜10.0%未満1654.2%4.7%
10.0〜15.0%未満42510.9%15.6%
15.0〜20.0%未満74819.2%34.8%
20.0〜25.0%未満87622.5%57.4%
25.0〜30.0%未満1,00725.9%83.3%
30.0%以上65116.7%100.0%

出典:住宅金融支援機構『2025年度 フラット35利用者調査』注文住宅・第23表(全国/3,889件)。中央値23.5%・平均23.0%・標準偏差7.3%。構成比は件数÷3,889。

最多階級は25.0〜30.0%未満の25.9%です。20〜25%未満(22.5%)でも15〜20%未満(19.2%)でもありません。累積で見ると、20%未満は1,355件・34.8%、25%以上が1,658件・42.6%、30%以上も651件・16.7%います。

言い換えると、注文住宅では6人に1人が、額面年収の3割以上を返済に充てる計画で借りています。中央値は23.5%、平均は23.0%。中央値のほうが平均より高いのは、分布の左側(低い負担率)に長い裾があるためで、土地をすでに持っていて借入額が小さく済んだ人が一定数いる区分だからです。

土地から買う人の分布:土地付注文住宅(n=7,733)

同じ第23表を土地付注文住宅で開くと、形が変わります。

総返済負担率件数構成比累積注文住宅の構成比
5.0%未満50.1%0.1%0.4%
5.0〜10.0%未満781.0%1.1%4.2%
10.0〜15.0%未満3324.3%5.4%10.9%
15.0〜20.0%未満93712.1%17.5%19.2%
20.0〜25.0%未満1,61220.8%38.3%22.5%
25.0〜30.0%未満2,19228.3%66.7%25.9%
30.0%以上2,57733.3%100.0%16.7%

出典:同調査 土地付注文住宅・第23表(全国/7,733件)。中央値27.1%・平均26.4%・標準偏差6.4%。構成比は件数÷7,733。

最多階級が「30.0%以上」の33.3%。3人に1人が額面年収の3割以上です。25%以上は4,769件・61.7%で、20%未満は1,352件・17.5%しかいません。

注文住宅と並べると差は明快で、25%以上の割合は42.6%対61.7%、30%以上は16.7%対33.3%。土地代がまるごと借入に乗るぶん、負担率が右へ押し出されている、という読み方が素直です。実際、土地付注文住宅の所要資金(建設費+土地取得費)は平均5,312.9万円・中央値4,884万円(第13表)で、うち土地取得費が平均1,575.3万円・中央値1,200万円(第16表)。注文住宅側の建設費は平均4,259.8万円・中央値3,900万円(第13表)です。同じ「注文住宅を建てる」でも、土地から買うかどうかで見るべき表が変わります。

「20〜25%が無理のない範囲」という通説との落差

住宅ローンの記事や窓口でよく聞くのが、「返済負担率は20〜25%以内に」という言い方です。当サイトでも 住宅ローンの借入額は年収の何倍? で、生活のゆとりを重視するなら手取りの2〜2.5割程度に抑える考え方を紹介しています。

今回の分布に重ねます。

注文住宅土地付注文住宅
20%未満34.8%17.5%
20〜25%未満22.5%20.8%
25%以上42.6%61.7%
30%以上16.7%33.3%
中央値/平均23.5%/23.0%27.1%/26.4%

注文住宅で4割超、土地付注文住宅で6割超が、通説の上限とされる25%を超えています。土地付注文住宅にいたっては、25%以内に収まっている人が38.3%と少数派です。

ここで結論を急ぎたくなりますが、この落差から読み取れることは、実は限られています。

さらに、落差はもっと大きい可能性があります。通説の「20〜25%」は手取りベースで語られることが多い一方、調査の負担率は額面ベース。同じ返済額でも手取りを分母にすれば率は上がります。手取り率は年収・家族構成・社会保険料で変わるため一律の換算は示しませんが、源泉徴収票の手取り額で計算し直すと体感に近づきます。

つまりこの分布は、「みんな超えているから大丈夫」の根拠にはならず、「25%を超えたら異常」でもない、という中間のことしか言っていません。だからこそ、銀行の提示額に対しては「いくらまで貸せるか」ではなく「この返済額を何年払い続けられるか」で聞き返すのが実務的です。

月々いくら返しているのか(第22表)

負担率は割合なので、額と一緒に見ないと実感が湧きません。第22表「1か月当たり予定返済額」を、5万円刻みにまとめます。

1か月当たり予定返済額注文住宅構成比土地付注文住宅構成比
5万円未満1654.2%340.4%
5万〜10万円未満1,24432.0%90411.7%
10万〜15万円未満1,63642.1%3,50145.3%
15万〜20万円未満52213.4%2,12927.5%
20万〜25万円未満1754.5%6999.0%
25万〜30万円未満892.3%3344.3%
30万円以上581.5%1321.7%

出典:同調査 第22表(全国)。原表は10千円刻みのため、5万円刻みに合算しています。注文住宅は中央値115.5千円・平均123.9千円、土地付注文住宅は中央値142.2千円・平均152.3千円。

注文住宅の中央値は月11.55万円、土地付注文住宅は月14.22万円。注文住宅は10万円未満が1,409件・36.2%いるのに対し、土地付注文住宅は10万円未満が938件・12.1%まで減り、15万円以上が3,294件・42.6%に膨らみます。

ここで思い出したいのが但し書き3の定義です。この返済額はフラット35の分だけではなく、住宅取得のための借入を借入先を問わず合計し、土地購入のための過去・現在の借入返済額も含む額です。土地を別のローンで買った人は、その返済も入っている前提で読んでください。

額面年収から、返済額の目安を逆に出してみる

調査の定義(返済額÷世帯年収の12分の1)をそのまま使うと、額面の世帯年収から、各負担率に対応する月返済額が計算できます。単純な割り算です。

世帯年収(額面)20%のとき25%のとき30%のとき
400万円月6.7万円月8.3万円月10.0万円
500万円月8.3万円月10.4万円月12.5万円
600万円月10.0万円月12.5万円月15.0万円
700万円月11.7万円月14.6万円月17.5万円
800万円月13.3万円月16.7万円月20.0万円

世帯年収÷12×各割合を、小数第1位に丸めたもの。調査データではなく、調査の定義に沿った単純計算です。分母は額面であり手取りではありません。

この表とひとつ上の分布表を突き合わせると、「自分の年収でこの返済額なら、調査の中でどのあたりか」が見えます。借入額からの逆算は 住宅ローン借入シミュレーター でも試せますが、実際の借入可能額と適用金利は金融機関ごとに異なります。

年収倍率(第14表)でも同じ形が出る

負担率と並ぶ物差しが年収倍率です。第14表の分布をまとめて見ます。

年収倍率注文住宅(建設費÷世帯年収)土地付注文住宅(所要資金÷世帯年収)
5倍未満1,025件・26.4%853件・11.0%
5.0〜6.9倍1,193件・30.7%2,166件・28.0%
7.0〜9.9倍1,271件・32.7%3,706件・47.9%
10倍以上400件・10.3%1,008件・13.0%
(うち11倍以上)243件・6.2%473件・6.1%
中央値/平均6.5倍/6.9倍7.6倍/7.8倍

出典:同調査 第14表(全国/注文住宅3,889件・土地付注文住宅7,733件)。原表は0.5倍刻みのため合算しています。注文住宅は建設費、土地付注文住宅は所要資金(建設費+土地取得費)を世帯年収で割った値で、割る中身が違います。

よく言われる「年収の5〜7倍」に収まっているのは、注文住宅で30.7%、土地付注文住宅で28.0%。どちらも3割前後の少数派です。7倍以上は注文住宅43.0%、土地付注文住宅61.0%。負担率で見たときとほぼ同じ形が出ています。

年収倍率は「いくら借りたか」、返済負担率は「毎月いくら払うか」の指標です。同じ倍率でも、返済期間と金利が違えば負担率は変わります。

負担率は「返済期間」で作られている

第24表「償還方法・償還期間」に、負担率の背景が出ています。

償還期間注文住宅土地付注文住宅
10年0.6%0.1%
11〜15年5.8%0.6%
16〜20年16.8%3.7%
21〜25年4.6%1.6%
26〜30年8.0%5.0%
31年〜64.3%89.1%
中央値/平均35年/31年35年/36.9年

出典:同調査 第24表(全国)。元利均等償還と元金均等償還の合算。償還方法は注文住宅で元利均等95.4%、土地付注文住宅で元利均等98.1%。

土地付注文住宅は89.1%が31年以上。期間を長く取って月々の返済額を抑えています。それでもなお、負担率は25%以上が61.7%でした。毎月を軽くしたうえで、この位置にいるという読み方ができます。

一方、注文住宅は31年以上が64.3%で、16〜20年も16.8%あります。平均期間は31年と、土地付注文住宅より約6年短い。期間を伸ばせば毎月は軽くなりますが、完済時の年齢と総支払額は増えます。どちらを取るかは家庭の事情次第です。

地域でも差が出る

第23表の地域行では、同じ区分でも位置が違います。

地域区分注文住宅:25%以上土地付注文住宅:25%以上
首都圏46.9%(n=902)66.3%(n=1,651)
近畿圏40.6%(n=485)66.6%(n=1,598)
東海圏37.8%(n=479)60.1%(n=770)
その他地域42.4%(n=2,023)57.8%(n=3,714)
全国42.6%(n=3,889)61.7%(n=7,733)

出典:同調査 第23表(全国・三大都市圏内訳・その他地域)。三大都市圏の定義は首都圏=東京・神奈川・埼玉・千葉、近畿圏=大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀・和歌山、東海圏=愛知・岐阜・静岡・三重。

土地付注文住宅は首都圏66.3%・近畿圏66.6%に対し、その他地域は57.8%。30%以上で見ると首都圏39.4%・近畿圏38.5%・その他地域28.5%と開きます。土地と建物の価格水準が違えば、同じ年収でも負担率は変わります。建物側の地域差は 注文住宅の建築費ランキング に都道府県別でまとめてあります。

銀行の提示額を見たときに、自分で確かめること

分布はここまでです。ここからは判定ではなくチェックの手順として使ってください。

最後の1行が本題です。この分布は相談に持っていく材料であって、結論ではありません。

この記事で断定していないこと

まとめ

自分の位置がつかめたら、年収そのものの分布は 注文住宅は年収いくらから?、建てる時期と年齢は 注文住宅はいつ建てる?、借入額の決め方の手順は 住宅ローンの借入額は年収の何倍? に分けてあります。

出典(いずれも2026年9月時点で原本を開いて確認)

※構成比・累積は上記xlsxの件数を集計件数で割り小数第1位に丸めた値です。統計は年度ごとに更新されるため、最新値は必ず住宅金融支援機構の公式ページでご確認ください。住宅ローンの金利・審査条件、補助金の制度や金額は年度・個別条件で変わります。判断が必要な場面では金融機関や専門家にご相談ください。

関連記事:注文住宅は年収いくらから?/注文住宅はいつ建てる?/住宅ローンの借入額は年収の何倍?/注文住宅の建築費ランキング。カテゴリ一覧は 家づくり・住まい へ。

よくある質問(FAQ)

住宅ローンの返済負担率は何%が目安ですか?

「◯%までなら安全」と言い切れる基準はありません。一般には20〜25%以内という言い方をよく見かけますが、住宅金融支援機構『2025年度 フラット35利用者調査』(2026年7月24日公開)の第23表では、総返済負担率が25%以上の人が注文住宅(3,889件)で1,658件・42.6%、土地付注文住宅(7,733件)で4,769件・61.7%を占めます。中央値は注文住宅23.5%、土地付注文住宅27.1%です。つまり通説の水準を超えて借りている人のほうが、土地から買う区分では多数派です。ただしこれは「その人たちが無理なく返せている」という意味ではありません。返済可能額は収入の安定性・他の借入・教育費・老後の見通しで変わるため、具体的な返済計画は金融機関やファイナンシャルプランナーにご相談ください。

調査の「総返済負担率」はどう計算された数字ですか?

調査の用語解説では、総返済負担率は「各利用者の総返済負担率(1か月当たり予定返済額を世帯の月収で除した数値)の総和をサンプル数で除したもの」と定義されています。平均返済額を平均月収で割ったものではありません。実際、注文住宅の平均返済額12.39万円を平均世帯年収718.9万円の12分の1(約59.9万円)で割ると約20.7%になりますが、公表されている平均は23.0%で一致しません。また分母の「世帯の月収」は世帯年収(利用者と収入合算者の合計・賞与を含む)の12分の1で、税や社会保険料を引く前の額面です。手取りに対する割合ではない点に注意してください。

月々いくら返している人が多いのですか?

同じ調査の第22表「1か月当たり予定返済額」では、注文住宅(3,889件)の中央値が115.5千円・平均123.9千円、土地付注文住宅(7,733件)は中央値142.2千円・平均152.3千円でした。分布で見ると、注文住宅は10万〜15万円未満が1,636件・42.1%で最多、10万円未満も1,409件・36.2%います。土地付注文住宅は10万〜15万円未満が3,501件・45.3%で最多、15万円以上が3,294件・42.6%を占めます。なお、この返済額はフラット35の分だけでなく、住宅を建設・購入するための借入金の年間返済額を借入先を問わず合計して12で割った額で、土地購入のための過去・現在の借入返済額も含みます。

年収倍率は何倍くらいで借りているのですか?

第14表では、注文住宅の建設費の年収倍率が中央値6.5倍・平均6.9倍、土地付注文住宅の所要資金の年収倍率が中央値7.6倍・平均7.8倍でした。分布では、注文住宅は5倍未満が1,025件・26.4%、7倍以上が1,671件・43.0%、11倍以上も243件・6.2%。土地付注文住宅は5倍未満が853件・11.0%しかなく、7倍以上が4,714件・61.0%を占めます。よく言われる「年収の5〜7倍」に収まっているのは、注文住宅で1,193件・30.7%、土地付注文住宅で2,166件・28.0%と、どちらも3割前後です。ただし注文住宅は建設費÷世帯年収、土地付注文住宅は所要資金(建設費+土地取得費)÷世帯年収で、割る中身が違います。

このデータは住宅を買った人全体の平均ですか?

違います。母集団は、2025年4月から2026年3月までに住宅金融支援機構が買取り又は保険付保の承認を行った案件(借換えに係るものを除く)35,553件、つまり全期間固定金利のフラット35を利用した人です。変動金利の民間ローンで借りた人や現金取得者は含まれません。また「注文住宅」は建設費をフラット35で借り、土地取得費はフラット35で借りていない区分(土地をすでに持っている・相続した・土地は別ローンで買ったなどを含む)、「土地付注文住宅」は建設費と土地取得費のいずれもフラット35で借りている区分です。同じ「注文住宅」という言葉でも中身が違うので、参照先を取り違えないでください。